ヨツ

太陽がいっぱいのヨツのレビュー・感想・評価

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)
3.9
全然ストーリーを知らないまま観たので、予想以上にドキドキした!

LGBT特集で紹介されてなかったら気づかなかったのかもしれないけど、鏡のシーンや船上のシーンは、ああここがきっとそうなんだろうな、と感じた。特に船の中で、マルジュがトムに嫉妬してる(と私は思った)シーンが印象的。普通、婚約者という確固たる立場があれば、他の女に妬きこそすれ、男性の友人には妬かないでしょ。婚約者を妬かせる雰囲気が2人の間にはあるのか、と思わされる。それだけに、「地獄までいっしょだ」(語尾は曖昧)っていう台詞にゾクッときた。

アランドロンはたしかに造形美だな〜ぐらいにしか思ってなかったけど、終盤のマルジュにギターを弾かせるシーンがすごい。ドアップをものともしない整い方をした顔!はもちろんなんだけど、あの視線で漂わせる色気!すごい!すごいぞ!となった。
ヨツ

ヨツ