アラン・ドロンの格好良さだけではなく、物語もスリリングで中だるみすることなく楽しめた。
色々と気になって調べると、この映画は巷で決めつけられてしまった同性愛を影に潜めた物語ではなく、至る所に宗教的な伏線を散りばめた物語だったみたい(原作に関しては同性愛を影に潜めた物語なんだろうけど)。
アラン・ドロンが鏡の中の自分にキスする有名なシーン、これはユダとイエスの裏切りの接吻をモチーフにしているそう。また殺人の道具に、神を象った鈍器を使用しているところなどは分かり易かった。
50年以上経って、映画の新たな見方が出てくるのって面白い。そして、ルネ・クレマン監督すげーや。