演技へのこだわりが過ぎるマイケル・ドーシー(ダスティン・ホフマン)は仕事がなく、"ドロシー・マイケルズ"として女装して病院ドラマの仕事を得る。看護師役のジュリー(ジェシカ・ラング)に惹かれるが、彼女の父親がドロシーに惚れてまう。予想外にドロシーが人気者になり、マイケルは演じることを止める決断をする。
この映画は何度観ても楽しい。
「追憶」「愛と哀しみの果て」のシドニー・ポラック監督が、珍しくコメディーを作って大成功している。しかも、主演ダスティン・ホフマンのマネージャー役を演じてかなり笑わせてくれる。
映画は架空の女性“ドロシー”を通じて、自己主張ばかりだったマイケルと、自分らしさを持てないジュリーが変わっていくというのがメインテーマだが、それ以上にとにかく笑える。
マイケルと相棒ジェフが女物の服で真剣に話し合ったり、ドロシーがプロポーズされちゃったり。
みんなが見る生放送中の衝撃告白は、ある意味、映画史に残る名シーンと言えるかも。笑
ダスティン・ホフマンは本当に演技達者だが、ヒロインのジェシカ・ラングも負けないくらい良かった。爽やかさと弱さが印象的だし、やっぱり可愛い!
その父親は「スティング」「フロント・ページ」「狼たちの午後」など、いい映画で必ず人間味のある脇役を演じるチャールズ・ダーニング。男になったマイケルとバーで語るシーンがいい!
下着姿で登場する長身ジーナ・デイヴィスはこれが映画デビューだ。