ルイまる子

あのこは貴族のルイまる子のレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
4.0
期待せずに見たら意外に良かった!水原希子が(彼女は貴族じゃなく庶民側)が、バッグを斜めがけして自転車を漕ぐのだが、絶妙な赤茶色のカルティエのビンテージ?バッグが目を引く。若い女性の監督らしくファッションや小物が表現している彼女らしさを見るのがいい。そんな一点豪華主義?アンティークなバッグを選ぶセンスや生き方そして姿も颯爽としていて大好き。

セリフがすごくいい!書き留めておきたいくらい。2021年の女性はこうやって揉め事に対処し、女同士の諍いなど下らない事で怒ったり、非生産的な時間など一時も過ごさない。相手の立場もよく理解し円満に解決するのだ!自分は今の社会のどの位置に居るのか俯瞰で見れ、幸せを掴むビジョンもきちんと明確にし、前を向いて歩くのだ!I wish I were 20 years old in this era!

幸一郎は小泉進次郎か?あのタイプ、今は流行らないなきっと。

終わろうと思ったが、また老害がどうしでも気になるるので言います。

貴族とは?華子は堂上華族の人ですか?
由緒ある堂上華族(公家の家柄)とかなら、近衛家、鷹司(たかつかさ)家、九條家、とか名字で分かるが、榛原家ってあまり聞いたことない名字ですね。架空の家だとしても、華族ならちゃんと華族として描いてほしいな(三島由紀夫や有島武郎の本参照)。東京に居るお金持ち、という漠然とした種族だと、戦後上手く成功した家との差別化出来ない。いくらでも新興でお嬢様のフリしてる人がいるのでルーツがイマイチわからんし(ウエッジウッドか偽物か見抜けない人多し、、みたいな)しかも対比として、最低な種族の代表に行きつけのネイリストが紹介した関西お笑い芸人みたいな男が出て来る居酒屋のシーンがあるけど、何飲む?ラテやろ?で吹いた笑 けど。。。大阪=下品 東京=上品は、解釈が間違いだからやめてあげてや〜。よしもと芸人のイメージで現代ではそれが共通認識になっているが、元々は京都大阪奈良が貴族で、ギリシャやローマですよ。東京が新興のイギリスの様なもので、、なんとなく明治維新以降、また更に第二次世界大戦以降、「家柄」というものが何か判らなくなって来てるから、描くならば元華族として描いて欲しかった。
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