完全に女女ストーリーで好きすぎる。特に美紀側のシスターフッドみは途中で涙が出るほど、心強くて、穏やかで、挑戦的で、自立してて、朗らかで、どの角度から見ても理想だった。と言ってもちゃんと現実的で、今日もどこかでこんなシスターフッドが育まれていることを願って止まない。
原作からの映画化というパターンは、否応なしに読者の考えていた世界観との擦り合わせを避けられないと思いますが、今回はそこにあまりギャップを感じず、終始ストーリーに浸ることができた。
映画化に合わせて少しストーリーが加えられている？ような気がする。より現実味が増していて良かった。個人的にはもっと華子と美紀の組み合わせでのシーンが見たかった。静けさや、広角の映像で物語るシーンが多くてとても良かった。
それぞれの立場で、それぞれのロールモデルがあって、それの立場を無意識に飲み込むことも悪くないし、他の世界を知りに行くことも悪くない。ただ本当に自分が居心地の良いと感じる場所は、たまたまそこにあるのではなく、自ら手繰り寄せて作っていくものであるということは、明白な真実...。
石橋静河さんの演技、というか佇まいには何とも言えない安心感があって、今回の役柄にどハマりしていた。彼女自身の素の精神的な面が溢れ出ているような。すてき！
