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あのこは貴族のdaiのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
4.5
医者の一族に生まれた門脇麦扮する華子は何不自由ない暮らしを送っていた。冒頭、タクシーで料亭へ向かい一族との会合に参加する。結婚の話が持ち上がるが、後継や家柄といった言葉が交錯する。そんな中、高良健吾扮する幸一郎と知り合い、華子の世界は一変する。

貧乏と金持ちを比較した場合、金持ちが幸せなのは言うまでもない。経済的に苦しまずに済むことがどれほ幸せかは貧乏な家庭に育った私のような人間は痛いほど理解している世の理である。
とはいえしかし、金持ちに悩みがないとは限らないのだろう。

貧乏が生活の足枷になるように、金持ちや家柄などが足枷になることがあるのだろう。
学歴や容姿も同じである。良ければ得することも多いが、その逆も存在する。東大を卒業すると結婚ができないからといって、わざわざ東大を蹴る女性がいるとも聞く。

もしかしたら私のような絵に描いたような平凡な人間こそ最も幸せなのか?などと一周回って自己肯定感を高めてしまったり。

とても面白く、考えさせられる映画であった。
dai

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