めが

あのこは貴族のめがのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
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「住む世界が違う」と他人に向けて言うことがある。それはある種の諦めと羨望、妬みが込められた言葉だ。
しかし、違う世界にいるからといって無視できない、女性同士で連帯せねばならない問題が、いま徐々に可視化されてきている。
跡継ぎを産まされ、夫の引き立て役としてしか扱われない妻。「自己」というものがなく、常に誰かの所有物でしかない人生は、いくら家が豊かでも窮屈だ。
そんな閉鎖的な暮らしでも、今や誰かと繋がることは容易く、新たな世界を知るきっかけになる。
本当の幸せとは何か、自分の存在意義とは?
それを考えさせないために支配してきたのだ、この国は。
だからこそ今、自分の頭で考え、行動しなければならない。そんな気持ちにさせられるこの作品は、まさしくエンパワメント映画だと思う。