「私達は東京の養分みたいだ」。
このセリフが胸にしみた。
ジェンダーバイアスをテーマにした映画。韓国作品であれば「82年生まれ、キム・ジヨン」、日本であれば、この作品(あのこは貴族)という感じだろう。女性監督ならではの眼差しで、一つひとつのシーンの捉え方と間が素晴らしかった。良いシーンが沢山あった。
最初から最後まで、胸に沁みて共感する女性が多いだろう。
主人公たちの心情と東京の雑踏。手探りでも、しっかり自分の手で道を掻き分け、自分の足で立った時、東京タワーが本当に美しくみえたことだろう。
素晴らしい作品でした。