MINAMI

あのこは貴族のMINAMIのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
4.0
岨手由貴子監督

強いて言うならこの映画でいうところの水原希子的東京生活を送っている僕からしたら、到底理解し難い世界ではあるものの、なんだろう、、その度合いが絶妙だった。

現代における映画感は否めないというか、それが売りだろうけど庶民(要約すると貴族ではない)人たちにも理解できるように巧妙に創られている。

最近思うのは、類は友を呼ぶって言う偶然的思考がなんとなく広がってるし、本当にそんな気がしてたけど、きっとそれは偶然ではなくて必然なんだということ。途中、石橋静河さんの、”違う階層の人とは出会わないようになってるんだよ”って台詞あったけどマジでそう思う。
僕は多分これから何十年東京で生活しても、松濤に住む門脇麦的貴族娘に遭遇することは無い。(たぶん)

終盤、橋の上で道路を挟んで手を振り合うシーン、良かったな。

皆んな決まった場所で生きてる。
偶然と必然について考えさせられる作品でした。
MINAMI

MINAMI