日本における最大の風刺を見た。
何より視聴者が、
どんな環境で育った人物かで
見え方がまったく異なるということ。
私は、しがない田舎の人物で、
あたりまえのように美紀が好きで、
華子や幸一郎は反吐が出るほど嫌いだ。
そう思わざるを得ない。
私の人生と自ずと重ねてしまうから。
それぞれの人生観を魅せる物語だが
込み上げるモヤモヤが
見終えてもずっと残ってしまうのは
ある種私も階級だの社会だの国家に
縛られているということ。
ただ、
自分には自分にしかできない人生がある。
そう思わせてくれる勇気にもなったし、
現実を突きつけられる
もどかしい映画でもあった。
2度と見たくはない。