しんたろうくん

あのこは貴族のしんたろうくんのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
4.5
貴族、平民
女、男
都会、田舎

皆、自分は不自由な存在だと思う。どうしてこう生まれてきちゃったんだろう。

人生には変えられるものと変えられないもので出来ている。
それは人それぞれ。

自由とは、何でも好き勝手にできるとか、どんな自分にでもなれるというこではないと思う。

努力ではどうにもなりえない、持って生まれたものに方向づけられ、生きる社会構造に縛られ、それでもその中でなんとか必死に生きている。

選択しているようで強制されたそのふるまいを診るに、人間という存在はものすごく有限で限られた存在だと思う。

だけど、自由はその中にある。
目に見えない小さなツブツブのような自由がそこら中を漂っている。

「重力の法則は飛ぶことを可能にする。」
ピエール・ブルデュー


さて、おれはどう生きようかな、
と思いながら観てた。

明日も社会はおれを縛ってくるな、
と思いながら観てた。

地元の友達を思いながら観てた。

貴族にも平民にも、
女にも男にも、
都会育ちにも田舎もんにも
友達がいないと。


タイムリーに
ディスタンクシオン読んでたからめちゃくちゃ刺さった。

ハビトゥスや場も、細かいところに観れておもしろかった。


門脇麦も石橋静河もよかったけど、水原希子がとくによかった。

東京の養分になっているときにちょくちょく挿む東京の街のカットが印象的。