おひな

あのこは貴族のおひなのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
4.0
女性の生き方と東京のリアルという感じ。はなこちゃんかみきちゃんか、どちらが正解かなんてない。何歳になったら結婚したい?という話題でいつも困ってしまう自分は間違っていなかった。誰にでも辛い日、楽しい日がおとずれる。それらを共有できる、今私の周りにいるパートナーや友人をしっかり大切にしたいと思った。自分を忘れずに。

他のユーザーの感想・評価

2人が交わる瞬間そんなにないけど印象的「最高って日もあれば泣きたい日もある」
どこでどの階層に生まれたって、最高って日もあれば泣きたくなる日もある。でもその日何があったか話せる人がいるだけで、とりあえずは充分。

不可抗力な境遇をただ静かに受け入れ、静かに優しく乗り越えていく。階層の異なる彼女たちの共通点は見栄を張らないこと、人を羨んだり周りの目を気にしないこと。彼女たちはどこで生まれたって心穏やかに強く生きていけそう。
risa

risaの感想・評価

4.2
観てよかった。
ちょうど同年代の女性の話。
貧しい家には貧しさゆえの悲しさがあるけど、裕福な家庭で生まれても家業を継ぐことを期待される苦労・不自由さがある。

裕福な都心の家と、地方の一般家庭、その暮らしぶりの差がいろんな観点から描かれてて面白い。

“どこで生まれたって、最高って日もあれば、泣きたくなる日もあるよ。でもその日何があったか話せる人がいるだけで、とりあえずは十分じゃない?” ってセリフが好きだった。
moja

mojaの感想・評価

3.8

幸一郎みたいな人が言う、こっちに興味がないが故の「好きなようにしていいよ」は優しさなんかじゃないんだから!こういう底なしに優しい人ちょいちょいいるけど、たまには怒ったり干渉してくれる人のほうが気にかけてくれたり興味を持ってくれてるのかもって思うよね。

仕事でも恋愛でも、自分の人生における選択は自分でできる人間でいたい。
RIKUITO

RIKUITOの感想・評価

-
親からの圧で結婚に踏み切る、実家の経済事情で苦労して入学した大学を辞める、由緒ある家系を継ぐために政治家になる、などそれぞれが家庭のレベルに合わせたアクションを起こすんだけど、特段強烈に何かに縛られているというよりは自分の意思も混ざってるように見える。
環境によって個人の思考・イデオロギーが決まってしまうことを「存在被拘束性」というらしいけど、この映画はそれに抗う人の話だったとおもう。
その中でも、経済的な意味での階級が上にいけば行くほどその反発力(=自分で人生を決める意思)が小さいというところが面白くて、財力的な自由と思考的な自由が反比例してるなぁと思った
あきほ

あきほの感想・評価

4.5
善悪なく、ゆるくみんながまとまっていく感じがよい。逸子さんあってこそだけど。

序盤からこんないかにもな人たち本当にいるんかい、の連続だけど、
住み分けされた東京で私が出会っていないだけ、ということなんだろうな。楽しい。
Taichiro

Taichiroの感想・評価

4.1
どこまで正確に描かれてるのかはわからないけど確かに存在する東京の見えない階級制度
年齢的にも土地的にも響くものがあった。
「どの世界に住んでても、最高と思う日もあれば泣きたい日もある」
終始抽象的になぞられていて好みな映画。分断された世界が泡みたいに交わったり離れたり、goodです。(詩人)
なんか、もう、言葉にできない
あーー世の中ってこうやって回ってるよねって思う
「あのこは貴族」の感想・評価を全て見る

おひなさんが書いた他の作品のレビュー

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

4.0

医者としてのリアルな葛藤が招いた結果。理想と現実の乖離。たとえ資格がなくとも、人情の板挟みになりながら医師としての仕事を全うしていた鶴瓶が、逮捕に至らなかったという結末から西川監督の価値観が伝わってき>>続きを読む

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.8

差別や偏見に対して、社会はどんどん良くなっている、私たちは社会を変えられるという側面より、リアリティを描いているのが個人的によかった。黒人差別やアジア人差別などわかりやすく浮き彫りになっている差別や偏>>続きを読む

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

4.0

わたしも暗闇で残像現象を見て、ニタニタして救われている人の1人です(笑)。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.0

やっぱり旅の醍醐味は思いがけない出会いだよね。主人公もずーっとペトログリフを見ることが目的って口ではいってたけど、日常の身の回りの環境にうんざりしていて、もやもやした気持ちをどうにかしたかったんだろう>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

3.5

コロンバスに行ってみたい。建物が素敵な街って散歩が本当に楽しいんだろうな〜。好きな物を通じて出会って人ってどこか共通点があっていい。映像もなんか人と人の位置とか、一つの場面に収まる時のバランスがいい感>>続きを読む