FREDDY

秘密のキッスのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

秘密のキッス(2014年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ダビ・メンケス監督がアナ・デ・アルマスの主演で描いた恋愛映画である本作は、4月のとある日に自身が出したある"条件付きの広告"に応募してきたダニと名乗る男性の手紙に惹かれ実際に会う約束をし、ブラインドデートを通して意気投合し好意を抱いた、同じ境遇に立つ"HIV陽性者"の彼とのデートを重ね幸せな時間を過ごしていた21歳のソルが、ダニとの恋愛に後ろ向きな同居人で友人のグロリアの反対を押し切り"HIV陽性者"であるが故の問題に直面し戸惑いながらも恋愛に勤しんでいたところ、ウェブデザイナーだと話していたダニが隠していた"秘密"が明らかとなり失恋の痛手を負うも、未だ胸に燻る想いを信じてある決断を下していく様が描かれた作品となっているのだが、ソルを演じたアナ・デ・アルマスやダニを演じたマルティーノ・リバスの演技は少し大味なところはあったがそれぞれに惹かれるものがあり好印象でしたし、"HIV陽性者"を主人公とした恋愛ドラマもまたダニが隠していた"秘密"によって物語が大きく展開するも全体的に見てやや薄味な印象を受ける内容であることは否めないが、ソルと同じ境遇の人たちの背中を押す前向きな結末が描かれている点は良かったと思いますし、綺麗事ばかりを並べたものではなく現実的な問題や死、そして周囲の人間にも焦点を当てたドラマも紡がれますし、様々な視点から物語を見つめることで考えさせられるものもある。オススメは難しいかもしれないが個人的にはそれなりには面白かったですね。
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