2015年フランス/20分
あらすじ
声を失ったオペラ歌手ローラが出会ったのは、聾唖のコメディアンだった。手話で自分を表現するロレンツォの姿が、やがてローラに変化をもたらす。
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声を出せなくなった歌手が、聾唖のコメディアンとの交流を通じて、失ったものを取り戻す物語。
「ハーモニー」というタイトルとは裏腹に、劇中にはほぼ環境音、生活音しか流れない。
しかし物語が進むにつれて、その意味が染み込んでくる。
ラストのローラの解放、その場面にカタルシスを感じるし、感動する。
人と人は反響する。響き合う。
タイトルには、そんな意味が込められているのではないだろうか。