「奈落のマイホーム」って比喩表現なのかと思ったら、言葉通りの強烈な展開。
しかし、スリル満点のパニック映画かというとちょっと違っていて、全体的にコメディ色が強い。そのバランスを生み出すに当たって、まず冒頭部分でチャ・スンウォンが、何とも胡散臭い隣人役を好演しているのが効いている。
その胡散臭い隣人と、真面目だけが取り柄の主人公の対比が面白い。長年真面目に働いてようやく手に入れた細やかなマイホーム。運悪くそこに災難が訪れるという対比は、可哀そうなんだけど、やはりどこかおかしい。声を出して笑うシーンが何度もあった。
子供やお年寄りの泣きの演技を長々と見せるのは、韓国映画の常とは言え、やはり苦手。そこをもう少しあっさり描いてくれれば、更に高スコアを付けたと思う。