ナンセンスロケット

茄子 アンダルシアの夏のナンセンスロケットのレビュー・感想・評価

茄子 アンダルシアの夏(2003年製作の映画)
4.0
【オトナの兄弟ものを描いた名作ショートアニメ】

アンダルシアで結婚式を挙げる兄とロードバイクレースで優勝を狙う弟のお話。

わー、よくできてるなぁこの映画。自分がロードバイクをやってるので、若干バイアスはされていると思うが。

まず、冒頭からのレースシーンがとてもリアル。解説の言い回しや、レースの進行、スポンサーとのやりとりなどホントにライブを見ている感じになる。

ストーリー設定もよくて、結婚で幸せをとった兄エルナンデスと自転車で名声をとる弟のペペ。

ペペの『今日の主役は俺じゃない』という意気込みと、『勝つなら表彰式に間に合う、負けるならそんなテレビは見たくない!』と飛び出すエルナンデスがまたそれぞれかっこいいのよね。

全体的にアンダルシアの暑い夏をヒリヒリと伝えさせながら、結婚を祝いレースを応援する。
最後まで臨場感あるレース展開で、ラストは兄と弟との生き方のコントラストがまた映える。

エンディングソングは自転車メーカーを羅列していく滑稽な歌を忌野清志郎が歌っててこれが自転車ファンには見事にささるw