このレビューはネタバレを含みます
思ってたより長さは感じなかったけど、あっという間でというほどではなく、ちょっと眠気を感じる瞬間がなくはないので、それなりに覚悟を持って見に行った方がいいかなとは思った
私は最近、映画は虚構フィクション作り事って思いながら見てるので、今回の映画には現実にこんなこと起こんないけど起こったとしたらのこう考えるかなーと思考実験として鑑賞した
フィクションなので、辻や浮世の親が物語には介入せずに進んでいくこと、辻がうまいこと浮世と出会い再会していくこと、浮世がよく分からない言動を行なうことも、まぁそういうもんだよね、って開き直りながら楽しめた
共感度0.1%がキャッチコピーだったけど、
私は細川先輩の「誰も私のことを愛してくれない」「辻くんはここまで言っても『愛してる』って言ってくれないんだね」で一気に共感、感情移入してしまった
だよねー、愛されたいよねー、愛されたいから色々頑張ってみるけど愛されない時は愛されないよねーって見ながら勝手に共感していた
手放した方が幸せになれることもあるよなぁ
細川先輩が相手を求めるのを諦めたことで別の自分を見つけた(ように見えた)のと対照的に
主体性がない辻と浮世は相手を求めることで(辻は地獄に落ちていきながらも)自分を見つけていったのかなと思った
脇田は怖い人かと思ったけど、義理や筋は通していて、脅したり煽ったりするけど、脇田が人が地獄に落ちるのを見るのが好きだと理由がハッキリしていて、近くにいてほしくはないけど、悪い人ではないなと思った
北村有起哉さんの低音ボイス好き
本筋と関係ないけど好きだったセリフ
・後半で酔っ払いが浮世に蹴られたことに対して
その連れの「いい脚してんね〜🦶」
「いい波乗ってんね〜🏄♀」みたいだった
監督曰く役者のアドリブで面白かったから残したとのこと
・辻がおんぶした浮世を重いと言ったことに対して、
浮世が「じゃあ変わりますか?」ってとぼけ
・「告白します!」
「お前見てると幸せでいいなーと思うわ」
・「あたしの次に辻さんに詳しい人だから」
冒頭の辻が持ち運ぶダンボールの佐川急便のシールがうまく剥がれていない感じがあるあるで笑った
舞台挨拶で監督のトークや質疑応答があり、この映画について多角的に考えることができて楽しかった