広島カップ

最高の人生の見つけ方の広島カップのレビュー・感想・評価

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)
4.2
死期の近い二人の老人(ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン)の出会いは病院の二人部屋。

窓側のベッドにジャック、廊下側のベッドにモーガン。
二つのベッドは平行に並び、首を回せば直ぐ隣の相手と話の出来る位置。
初対面の二人は程なく「ああ、アンタもかい」と気づきます。
この病室での二人の会話劇が見応えあります。
やがて二人は人生でやり残したことをリストにし実行に移していきますが、残り少ない自らの人生のQOLを高めようと心を決めていく名優二人の会話がチッとも暗くない。染々しますが悲壮感が無い。
なんだか明日冒険に行くのでワクワクしている小学生みたいにみえます。
「森の奥に死体があるんだってよ、見に行かないか?」と相談している小学生のようにみえます。
寝間着を着た二人の老人の会話の息のつき方というか間の取り方というのが流石に年齢を重ねた名優という気持ちを強くします。

ベッドの配置が前述のようなのでジャックを撮す時は背後から光が差して明るい画面だがやや顔が暗い、モーガンを撮す時は落ち着いた画面に正面から光が差してきて表情がハッキリと見えるカメラも狭い病室での会話にメリハリをつけていて見入ってしまいます。

毎度思いますが、モーガン・フリーマンにナレーションさせたらピカイチですね。
ほんとに良い声の持ち主。
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