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GAGARINE/ガガーリンのKのレビュー・感想・評価

GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)
4.1
ひたすらに美しく映る廃墟にも等しい団地、レトロで近未来的な音楽、本来相反する時間が閉じ込められたことで、永遠で不変にも思える世界。

でも現実は着々と姿を変え、建物は朽ち、人は老い、そこに住みながらも感じるノスタルジア。

愛着すらも背反する。留まることに価値を感じながら、別の世界に抜け出すことも夢を見る。

そんな、表裏一体の無限を、ただただ見惚れる鮮やかにくすんだ色味の中で、思うままに感じることが出来る作品。

他に出せないこんな色、1シーン見るだけで価値がある。
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