そりゃ「燃ゆる女の肖像」を思い出さないでいる方が難しい。
雑巾をかける女の手から始まる本作は、1840年のイギリスを舞台にしている。古生物学者のメアリーは街にも馴染めず母と二人孤独に暮らしていた。大きな岩を掘り起こしては化石を見つけて手が真っ黒なまま掘り返す毎日だ。
そんなメアリーが化石収集家の妻シャーロットと出会って孤独の扉を開かれ恋をする物語。
人里離れた海辺とか、隠れ家のような化石ショップとか、衣装なんかもシンクロしていた。
それでもケイトウィンスレットとシアーシャローナンの圧倒的な存在感はとても見応えがあった。説得力がすごい。二人が惹かれていく様もとても胸を打つし、ラストに向かっても、余韻を残すいい終わり方だった。
あの先はどうなるんだろうか。歩み寄って欲しいけど。