でまど

アンモナイトの目覚めのでまどのネタバレレビュー・内容・結末

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

あらすじ】
偉大な化石発見者であり古生物学者のメアリーは、普段は観光客用の小さな化石を売って倹しく暮らしている。ある日、客としてやってきた地質学者のマーチソン氏にしばらく妻・シャーロットの面倒を見てほしいと頼まれたメアリーは、嫌々ながらも高額の謝礼につられ引き受けることに。はじめは反発し合っていたふたりだったが、やがてお互いの孤独に触れ、惹かれ合っていく。

感想】
これは〜ちょっと悪い意味で説明が少なかったかもしれない……シャーロットが子どもを流産してしまって気鬱になって、夫婦仲も冷めちゃって…っていう話が映画内に差し込まれてないから、シャーロットが抱える孤独とかがよく掴めなかったような……わたしは事前に公式サイトのストーリー読んで行ってたのでわかったけど、知らないで行ったらそこで思考止まっちゃったかもな〜
あと少し恋愛関係に発展するのはやいなと思った………いやでも…わからない…これが男女の恋愛だったら違和感持たないのかな〜…なんか自然とレズビアンって描写のあるメアリーがシャーロットに恋愛感情持つのはわかるけどシャーロットがメアリーに惹かれる理由わかんないなと思っちゃったけど……でもシャーロットがメアリーの孤独さとか仕事に対する姿勢を尊敬する気持ちは理解できる……それならそれが恋愛感情でもおかしくないんだけど旦那がいる女だから同性に恋愛感情持つにはそれなりのデカい理由があるだろと思ってしまったというか…自分がヘテロだからだろうな。これって無意識的な差別感情なのかな…
なんか書いてて思ったけどわたしは恋愛感情に「どこを好きになったのか」みたいな理由とか論拠を求めてるな…と思った でもそういうのじゃないんかな〜たまたま孤独極まって親密な他人が必要なときにその場にふさわしい人がいたっていうだけで良いのかも…。
てか実在の人物を勝手に同性愛者設定にしていいのかな…ってちらっと思ったけど、もういない人の恋愛対象が同性か異性だったかなんてわかんないのにこう思ってしまうのは「普通は異性愛者だろ」てわたし自身の内心の決めつけがあるからなんだろうなあ。まあこれに関しては遺族からもクレーム出てるらしいが…。

自分の孤独を誰かに発掘してもらって自分を見つけてもらっても、メアリーとシャーロットはお互いの理想とする愛の形が全然違うんだな〜。シャーロットは溺れるような愛を与えたい、たぶん愛するって行為自体に飢えてる感じで、メアリーは自立した愛が欲しいのかな…でもドライな愛だと感じたらデートの途中に勝手に帰ったりしそう。メアリーはかなりごちごちのプライドと孤独をこじらせてて生きるの大変そうだと思った。
でも終わり方は余韻が残ってすごく良かった!メアリーの宝物を挟んで見つめ合って、まわりのざわざわだけが響いて、ふたりの表情は明るくないんだけど今にもどっちかが声をかけそうな……すごく好きな空気だった〜
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