みどり

アンモナイトの目覚めのみどりのレビュー・感想・評価

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)
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2021/5/24

古生物学者で人嫌いのメアリーと
化石収集家の妻シャーロット

うつ病を患ったシャーロットを心配した夫が
彼女の好奇心を引き出すためにとメアリーの元へ連れて行くことからふたりは出会う


はじめはついてこられても困る、相手なんてしてられない
つんと突き放すような態度だったが
シャーロットの看病をきっかけに距離が縮まる
自分だけに向けられた笑顔に戸惑い
いつの間にやら彼女が誰かと話しているとなぜか心がざわつく
その気持ちがきっと恋なのだと気づくのに時間はかからなかった

正反対だからこそ少しずつ惹かれていく


邦題は「目覚め」が追加されているのだけれどまさしくそれが当てはまるというか

恋のめばえ(自覚)
心を開いてゆく
ふたつの意味を含ませた描写が本当に素敵だった

それにしても
狭い世界に閉じ込められていたシャーロットに広い世界を教えてあげたのがメアリーなのに
反対にそんなメアリーを自分のそばに
鳥籠の中に閉じ込めてしまうようなシャーロットの行動には
はっとさせられ胸が苦しくなってしまった


化石は過去どころか
現在も伝える

今後のふたりの行く末に想いを馳せてしまう



多くは語らず表情や仕草でみせるお芝居
たくさん出てくるドレスたち(とくにシャーロットは種類が豊富で驚くほどのみどり率)は素敵だった

やはりシアーシャローナン、すごい女優さんです
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