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アンモナイトの目覚めのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

実在の古生物学者、メアリー・アニングをモデルにした恋愛映画。

年齢も階級も違う2人の女性。
夫に抑圧されてきたシャーロットは、メアリーの仕事を手伝う事で解放されていき、逆にメアリーはシャーロットから香水を貰って色気づいていく。
この両者が少しずつ心を許していく、繊細な心の機微が本作の見所の1つだ。

そんな感じで、途中まではシスターフッド映画として見ていたのだが、後半にまさかのキスシーン…同性愛映画へと移行していくのである。
実際のメアリー・アニングが同性愛者だったという記録もなく、この創作については賛否が分かれても仕方ない。
個人的には、あくまでシスターフッドで抑えて欲しかった気もするが…。

ただ、それにも増して、2人の恋愛描写が素晴らしかった事も確かである。
特にスタントも使わずに、それぞれが体当たりで演じたというベッドシーンには迫真さがあり、非常にリアルで生々しく感じられた。
作品の正当性はともかく、ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンの演技は評価されるべきだろう。
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