自閉症の息子への父の愛情と、旅の過程とその心情を静かに描いたヒューマンドラマ。
自閉症の息子ウリを施設に入れようと、父アハロンは電車に乗るが、ウリが途中で嫌がり、渋々ながらの2人きりでの旅が始まる。
妻にも連絡を入れず2人の旅は困難を伴うが、そこにある事件が起き…。
父親は息子へビックリするような叱り方もせず、静かに見守ろうとする愛情深さを感じさせる。
自分なら、こんな時どう対応するだろう。
子供たちはいつかは自立するもの。
でも親としては寂しい一面もある。
その葛藤がスクリーンから静かに滲み出るようで心に沁みた😊
息子がいつも持ち歩いているチャップリンの『キッド』という映画のDVD。
父親の愛を求める彼なりのキーアイテムなのだろうか。
親子の愛情を優しく描いた秀作でした。
