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アンチグラビティのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

アンチグラビティ(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

事故にあった建築家の主人公が目覚めると上下の境なく建物が浮かんでいる世界にいた。記憶を無くして戸惑う彼に突然黒い霧のような怪物が襲いかかる。彼の危機をレジスタンス組織のような出で立ちの集団が救ってくれた。彼らは主人公にこの世界が昏睡状態の人々が見ている夢の集合体だと語るのだが......という話。ロシア映画。

ロシア発SFはハズレが多い印象だったが、本作はツッコミどころも少なく全編通して楽しめた。
インセプションのようなマトリックスのようなメイズランナーのようなとにかく過去のSF作品で見たことのあるような設定をかき集めた感じの映画で、意外性は少ないのだが、夢の世界の風景や主人公が創造する建築物は幻想的で、アクションも頑張っていて一つの作品として上手くまとまっていた。黒い怪物はもののけ姫の祟り神みたいな見た目で不気味な動きが面白かった。
難点は、ストーリーに真新しさが薄い点と、登場人物の掘り下げが足りなかったせいか終盤協力し合う展開に感情移入しにくかったところかと。主人公も個性薄いんだよねえ。タンク役の俳優さんはガーディアンズのクマ男なのね。

新興宗教のリーダーはあの豪奢な城にしはらく独りで住むつもりだったのだろうか?
住人増やしていく計画だとは思うが退屈しそう......
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