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アンチグラビティのfishmuttonのレビュー・感想・評価

アンチグラビティ(2019年製作の映画)
2.8
blenderのPV映像観ているみたいな映画だった。
全く期待しないで観ていたが、まあまあ楽しんでいたのかもしれない。
退屈ではなかった。
CGが多いからかゲームっぽく感じた。

ここは何なのか?自分は何者なのか?帰る方法は?という謎がちょっとずつ明かされるよ。

昏睡状態の者達が行き着く、共通の夢の世界の話。そこに来た人々が暮らすコミュニティーがあり、指導者がいて、この世界で特殊能力を開花させた者で組まれた探索隊がある。主人公は元建築家で、設計図を思い描くことで創造出来るという力に目覚める。

隊長ファントム、器の小せぇ野郎だなと思って終始観てた。片思いしてる女に執着、序列に固執のお山の大将。
取り扱い注意の魚雷、足蹴にしても平気なんだね。解除後だから?

最後、結局思い通りに創造できる場というのはクリエイターにとって魅力的な場所なんだろうな…という不穏さがあった。

原題:komaはロシアで「昏睡」らしい。わかりやすいね。
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Let's 昏睡!みんなで夢の中で悠久の時を過ごして、自由に生きようぜ!という夢に生きたくなっちゃった新興宗教教祖の実験に幸か不幸か巻き込まれた人たち。

建築家:主人公。ヤンに期待されている。フライが好き。ファントムに目の敵にされる。能力は設計図を思い描くことで物体を創造できる。
ファントム:隊長。能力は超人的運動神経。おやまの大将。戦場が俺の居場所。フライは俺の女(思い違い)。
フライ:ファントムに好かれている。建築家が気になる。能力は治癒。
アストロマ:慎重派。でも、ちゃんと言うときは言うぜ。能力はこの空間の把握・製図(なのかな?)。
スピリット:白髪の呪い師風の女。能力はリーパーの存在感知。
タンク:屈強な男。戦いの場で活躍。
ヤン:コミュニティーの指導者。昏睡から目覚めたこともあるが、帰ってきた。「リーパーの感知できない島=楽園」の存在を主張。

リーパー:死神。この世界に来た人間を完治し、襲う。脳死の人間の精神から生まれる。
この世界:昏睡状態の人間たちの記憶のツギハギ世界。
夢:この世界に来た人間の見ている夢。個人の部屋の壁に投影される(夢への入口)。より現実に近い存在(?)。夢に行って帰ってきた者はいない。

つい最近観たインセプション感ある映画だった。
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