Nana

Summer of 85のNanaのレビュー・感想・評価

Summer of 85(2020年製作の映画)
4.7
《Summer of 85》

オゾン監督が感銘を受けたという小説。
エイダンチェンバーズの『おれの墓で踊れ』
完成した作品を観た原作者も絶賛とのことで、私自身も1番期待を膨らませていた作品でもあったし、オゾン自身が惚れ込んだ小説はどんなものなのかと興味が湧いて、映画を観る前に珍しく大大大の苦手な小説を読んでみることに。
活字の修行……😮‍💨….。oஇ


それはさておき、小説読んだ感想としてはどハマリ感はなかった、ってゆうのが正直なところなんだけども。ただこれを映像化したら…
いやいや完璧すぎてさ、感動が…… 止まらない。

美少年、80’Sファッション、海、音楽、ざらついたフィルム、全てが好み⛵️Sailing🎶が染みまくる…。
ジャケットにもなっている2人乗りのシーンや
クラブでのヘッドフォン2人だけの空間、
これは!エモすぎる🎧🎶


小説で読んで想像していたものがイメージ通りすぎて答え合わせをしている様な感覚だった。原作を忠実に再現してあり、
原作愛に溢れている様なそんな気がした。
オーディションで抜擢された2人もオゾンの中で描くイメージに合った子がいなければ作品を撮るのも辞めるつもりだったとかで…
画面映えする美少年2人から溢れ出てくる色気や美しさ、本当にキャスティング神がかってると思う。
天才だな、まじで。


“死“ と向き合う事の出来ないまだ未熟な少年が
あの日誓いを立てた約束。発作的に起こる奇行。
ユダヤ人の家では親戚や友人が亡くなっても最期に顔を見にいったりはしない、それは失礼にあたる行為だそうで、日本とは違う文化なのだと知った。だからこそ追い返されるアレックスが余計に辛い……

どこか危なっかしいダヴィドと、純粋なアレックス。

出会って6週間、たった6週間だけど
憧れや理想から生まれた幻想に対して恋をしていたのか、それとも相手を愛する恋だったのか。
その中で自問自答しながらも愛する事、嫉妬や喪失感、痛みと向き合い色々な感情がぐちゃぐちゃになりながらも大人に成長していく物語だといえる。
夏が恋しくなる様な、そんな作品😌⛵️

ちなみにパンフは売切れで買えず…
てことで2021BEST🦺はかたいな!!!


🎞〚2021.063〛
Nana

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