一言で言えば、お酒はほどほどにね、ということなんだが、そこにキェルケゴールなんぞを絡ませてくるあたりさすがデンマーク映画は違う。
アルコールは緊張をほぐしもするが理性も吹き飛ばす。退屈な授業はエキサイティングになるが、うまく行きかけた夫婦関係を壊しもする。人間性までむき出しになる。自律できない者は口にすべきではないのだ。
でもお酒があれば、楽しいことがあった時はもっと楽しくなるし、悲しいことがあった時は悲しみを忘れさせてくれる。酒は百薬の長というより人生をより深みのあるものにするスパイスとして使うべきものなのだろう。
最後のマッツのダンスが最高すぎて、それまでが全部前フリにしか見えなくなる危険な映画
