体内に0.05%のアルコールが入っていると仕事の効率が上がるという学説を実証する男たちの話。
0.05%はワインをグラス一杯くらいと言っているので、どんな感じかは何となく分かる。体が軽くなって多少の高揚感を感じる位かな。
アルコールの力を借りて仕事のモチベーションアップに成功した様に見えても、そこで辞められないのがアルコールの魔力。
「アナザーラウンド!」もう一杯!となる。
結局、日常の悩みや仕事の問題点はアルコールでは解決できないと気付くまで色々なものを失っていく。
この作品のデンマークではビールやワインなら16歳から飲める様で、授業中に「君は週に何本ビール飲むの?」なんて生徒に聞くシーンもあるし、「この国の男は皆んな飲んだくれよ!」と叫ぶシーンも。
0.05%の時は音楽もクラシックのピアノ曲なのに度数が上がるとエレクトリックな曲に変わっていくのが面白い。
マッツ・ミケルセンが得意のダンスを見せるエンディングで流れる♪ What a life ♪はこれから社会に出て行く若者達の不安と興奮の混ざった心情が、主人公たち中年のオジサン達の心情ともオーバーラップして何だかとっても素敵な曲でした。
YouTubeで和訳の歌詞もあり何度も聴いてしまいました。
今回のマッツは色々と情けない姿を見せていたけど、演技の巧さは別として、彼の魅力はあの声と厚い胸板と額に掛かる前髪と確信。
シャンパン、ワイン、ビール、謎のアルコールどれも美しいグラスに入って画面の中ではとても美味しそうに見えました。