陰気な高校教師マーティン（マッツ・ミケルセン）と3人の同僚は、“血中アルコール濃度0.05％が最適” という理論を証明しようと、日中の飲酒を始め、仕事も私生活も上手くいくようになる。しかし、やがて酒量を制御できなくなり、生活が破綻し始める。
トマス・ヴィンターベア監督とマッツ・ミケルセンによる人生悲喜劇。
アルコール映画といえば、「失われた週末」「酒とバラの日々」「リービング・ラスベガス」「クレイジー・ハート」「フライト」から、「ハングオーバー!」「ミスター・アーサー」まで振れ幅が大きいけど、これはまた一味違った作品で、酒好きの自分にはとっても楽しく、また、身につまされる話だった。
昼の酒は美味いし、なんだかやたらと太陽が眩しく感じる。笑
いくら飲酒に甘いデンマークとはいえ、彼らがやってることは教師どころか社会人としてアウトでしょ。
確かにほど良く呑むと、すべてが上手くいく気になるけど、それってとても不安定。
マーティンたちも、“精神浄化” とか言い始めた時点でヤバい。笑
コメディとして笑えるんだけど、「偽りなき者」と同じで、作品全体にとても危い雰囲気が漂ってるのが、ヴィンターベア監督らしい。
自分の内面をさらけ出して、ぶっ壊すことで気付く、本当に大切なもの。
それがきっとテーマなんだろうけど、酒の力を借りずに済めば一番だ。
評判には聞いてたけど、ラストのミケルセンのダンスにはいい意味で酔った！
