もやし

名も無き世界のエンドロールのもやしのレビュー・感想・評価

5.0
ベタすぎる話だけど俺こういうの好っきゃねん。力まずに見れて切ないこういうの。

予告編見ててシリアスなトーンの割にプロポーズ大作戦とか言ってて馬鹿じゃね?ってなるけど普通にシリアスな映画。




辛い境遇に育った男2人女1人の3人組幼馴染。3人の絆は固く結ばれていた。

時は飛んで大人。
自動車工場で働く男2人の所に修理の依頼にやってきた金持ちお嬢様。
男の1人がその人とお近づきになりたくて食事に誘うも、何であんたみたいなのと食事なんてとあっさり断られる。
そこで火がついた男は自動車工場を辞め、逆転金持ちコースを探すことに。



どんでん返しを売りにしてるけどこれオチに途中で気付かない人なんているのかな笑
だって映画のあらゆる場面が伏線なんだもの。気付くなって方が無理だ。
でも気付いてても面白いんだよな。ストーリーが正統派だから。


もう1人の男の方が後にヤクザになるんだけど、駄目な邦画特有の、ヤクザなら何でもできちゃうんかい突っ込みは今作でも健在。ここら辺ほんとどうにかならんのかなー…笑
ヤクザっていうスーパーマンがストーリーの推進剤になってるからどうしても薄っぺらさが出てしまう。



この映画の圧倒的存在感となっている山田杏奈演じる幼馴染の切なさが本当にたまらない。もうこの子がこの映画の儚さの全てを体現している。

孤独を感じている人や、人生辛いなと思ってる方にお薦めします。
もやし

もやし