柊

アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台の柊のレビュー・感想・評価

3.3
最後の最後にこの結果。なんか脱力。
途中途中も囚人達の危うい行動にヒヤヒヤしつつ、さすがに最後はまとめてくれるのかと思っていたら…
こんな形で裏切られながら、言い訳に感動して拍手喝采、アンコールって言う構図が私にはちょっと咀嚼しきれなかった。
これって実際は刑務所の大失態だし、許可を出した判事だって無傷では済まないのでは?
と思うし、あの状態で緊急配備とかにならないのも???

全身点検が嫌とか…何言ってるんだか、そもそも彼らは外へ出る事は叶わない事情がある服役の身。
罪を償っている最中なのだから、全体的に警備が緩いのも何だかなぁ。
「ゴドーをまちながら」に引っ掛けても全然笑えなかった。

公正プログラムとして順調に成果をあげていたように思えたのに、全部台無し。
この後の顛末とか現実的な事を考えてはいけない作品なのかもしれないけれど、私は最後全部オセロで真っ黒にひっくり返された気分です。
実話なのも何か微妙に嫌だ。

真剣に真面目に観るとダメージが大きいから、むしろ寓話として観た方が良いと思います。
柊