カワウソ総選挙落選中

風速七十五米(メートル)のカワウソ総選挙落選中のレビュー・感想・評価

風速七十五米(メートル)(1963年製作の映画)
3.0
【台風は天災じゃない!人災だ!被害を防ぐ対策を講じることこそ犠牲者の供養になる!】

田宮二郎登場、誰かに似てる……そうか!シガニー・ウィーバーだ。
謎の男キタニを演じる田宮二郎、昔の俳優は顔が大きい。

宇津井健、下膨れで可愛い。正義感に燃える新聞記者タムラ。

製薬会社のネオンが壊された、拳銃を撃ちながら逃走する黒服の男、ミステリアスな展開。
昭和の風景、オジサンが着るランニングシャツ、ワイシャツから透けるランニングを着たオジサンは、当時月の輪オヤジと呼ばれたりしてましたな。
個人的には、二ポーズが透けるよりはまだマシです。

台風のディザスタームービーかと思ってましたが、社会派サスペンスの様相を呈して来ました。
ついに死人が出ました。暗い雲行きにカワウソの気持ちもドンヨリして来る。
情と非情の間で揺れ動くキタニ(田宮二郎)、彼もまた運命に翻弄されるひとりなのか?

などと言ってる内に風速45メートルの台風が来るという予報が!!
工期が間に合わない!親友を消せ!などなど絶体絶命の人々に襲いかかる台風。

しかし、なんですね。
ダム工事とかならともかく一企業のネオン工事くらいで殺人なんて起こるのかしら?
会話ひとつとっても現在の日本とは別世界の日本。
今から52年前、戦後のにおいを濃厚に残す白黒映画で見る日本。

宇津井健も若くして生命を断った田宮二郎も、もうこの世には居ないのだと考える。
あっという間の50年……。