Boss2054

人数の町のBoss2054のレビュー・感想・評価

人数の町(2020年製作の映画)
4.7
設定が面白そうなので、観た。
現実の世界が厳しく、未知の世界に理想を求めて参加するのだが、
そこには現実の世界より厳しい現実が待ち受けていた‼︎
ト云う設定は、どこか、今流行りのイカゲームに似ている気がした。
イカゲーム、コノ時点でワタシは全話観終わっている。

違うのは、イカゲームの登場人物たちには主体性ト明確な欲望があるが、
コノ人数の町の登場人物には、それらがないコトである。
ひょっとしたら、その違いが、現在の日本と韓国の違いなのかもト思ったりして、

で、タイトルにある様に、コノ町の人たちは固有名詞でなく人数扱いなのである。
ゆえに、人数としての働きをするコトによって生活を保障されている。
コノ町を大きく考えれば、なんとなく何のメタファーか分かってくる。
物事の本質を理解して、自分自身の考えを明確に述べていないトしたら、
行動してないトしたら、
それらの人々は全て、人数の町の住人なのだ‼︎
だが、誰もそのコトに気が付かない。
だからこそ、人数の町は存在するのだ。
で、そのコトに気が付いた主人公、中村倫也くんト石橋静香ちゃんがコノ人数の町からの脱出を試みるのだが、
果たして⁉︎

見るからにローバジェットだが、
ホンが面白いので、
飽きずにラストまで一挙に観るコトが出来る。
アイデアの勝利だろう💡
無名の役者さんたちを多数キャスティングしたコトも物語の展開を予想出来なくするト云う効果を果している。
願わくば、人数の町を画的にも豪華に描く方が、
主人公二人の脱出の意味が際立ったト思う。
が、まあ、今回は致し方ないのだろう?

生きるト云うコトに関して、
自身の明確な意思がある人にとって一番大切なのは、
自由、である。
ト云う結論は、イカゲームも同じ様な気がする。
果して、アナタは自らの明確な意思で生きてますか?
ト云うのが、コレらの物語の問い掛けなのだろうか⁇
Boss2054

Boss2054