こういうの何て言えばいいんだろう。面白かった? 感動した?
映画的面白さに限らず心も動いたのは確かだけど。
二次大戦始まる何年か前に貿易会社を経営してた男が高橋一生。妻が蒼井優。
どんどん海外の価値観が否定されていく流れの中で、徐々に立ち位置が怪しくなっていく。
海外の価値観をよく知ってるからこそ、旦那さん全然日本に染まらないんだよね。奥さんも周りの人も。
ゾッとする映画だよね。
あの周りで殺人が起きた経緯を早口で捲し立てる長回しのシーンから一気に怖くなる。
そして高橋一生の圧倒的価値観に全く負けてない蒼井優すごいし怖い。
国家がどうとかスパイがどうとかってワードは興味深いけどやっぱり鳥肌立つ。
幼馴染の東出昌大演じる警察隊隊長絶妙に怖い。
しばらく怖さが勝ってた感はあったけど、あれもこれも二人の愛の深さに繋がる出来事だったんだなとわかって最後は感動したなあ。
黒沢清監督作品だからストーリーとか描写がいちいち面白かったです。
でもあんまり気分の良い話ではないよね。