黒沢清的モチーフの反復…ほんとにとことんやるんだなというかんじ。
聡子がどんどん覚醒していく感じ、怖かった。原動力は「女の嫉妬」。
家の中で夫や外の世界から遠いところにいたように見えた聡子が、いつの間にか夫に感化され、外の世界に飛び込んでいく。
異常な社会で、だれもが狂う危険性を孕んでいて、いろんな方向に覚醒していく。
コスモポリタニズムと忠君愛国の軍国主義。
もちろん2人の愛の物語だけど、こんな社会じゃなければ、聡子と優作が精神的な繋がりを得ることはなかったのではとも思う。
セリフたち、お見事でした。