余熱

スパイの妻の余熱のレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
3.9
人間とは未知のものに興味を示してしまうと知りたいという欲望を止めずにはいられないものなのだ。それが危険なことであっても。
2時間黒沢監督の上手さに唸らされた。
この映画の何より素晴らしいポイントは光の使いかたである。さとこが真実を問い詰めた時に、顔にあたる光が左右対称で光と闇が映っていた。これは真実と嘘、もしくは信じる気持ちと信じられない気持ちが表裏一体になっているのではないかと思う。映画を見て光の使いかたにここまで魅了されたのは初めてだった。
また、2分ぐらい無音のシーンがあるが映画にしかできない表現で思い切った演出に唸らされた。
音楽は映画の世界観を邪魔せず引き込まれ圧倒された。
高橋一生の演技は神がかっていてお見事!!と僕も思わず言いたくなった
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