見応えがありました
とても面白かった!
俳優達の言葉遣いや抑揚がとても安心させる
蒼井優は当時の女優を参考にしたのでしょうけど、私には原節子を思わせる喋り方でした
「なにも知らない顔をした」妻がやがて秘密を共有した際に見せる残酷さと夫への情と連帯に、凄まじいまでの矛盾と純粋さを感じてウキウキしてしまった
こういった女性の矛盾を肯定的に描く作品はありそうでなかなかなく、最近はどちらかといえば否定的もしくは賑やかし的に描写されることの方が多い気がします
昭和5,60年代、たとえば松尾文子主演の映画なんかにはたくさんありましたよね
ところで印象に残ったもののひとつが音響でした
劇伴を極力無くして背景音のみが多用されていて非常に効果的
とにかくあの静けさが幾重にも緊張感を高めていたと思います