拝一刀

スパイの妻の拝一刀のレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
4.8
傑作である。

まるで丸山眞男の論文「現代における人間と政治」を再読しているかのような錯覚に襲われた。

すなわち、(正気と狂気が)逆立ちした世界では、正気の人間が狂人扱いされることの恐ろしさ。

加えて、その両者の絶望的なまでの言語不通。

よくぞ描いた。

黒沢清監督、本当にお見事!
拝一刀

拝一刀