はりぼての作品情報・感想・評価

上映館(12館)

はりぼて2020年製作の映画)

上映日:2020年08月16日

製作国:

上映時間:100分

あらすじ

「はりぼて」に投稿された感想・評価

Kaori

Kaoriの感想・評価

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悪いことして追い込まれると
こんな風になるんだな。と
他人事のように笑えるようで
でも そんな人を選んでるのは
自分かもしれないという。。笑えない話。
marmi

marmiの感想・評価

3.8
こんなことが全国各地で起こってるんだろうな…、ってため息ついてしまうけど、自分たちにも関係あることだと意識させてもらえる良いドキュメンタリーだった。
ぺん

ぺんの感想・評価

4.2
富山市議会の不正をめぐる、地方放送局ちゅーりっぷテレビ制作のドキュメンタリー。
あまりにもしょっぱい議員ばかりで、思わず笑ってしまうコミカルさ。
誰かの不正を叩いてる奴が翌日には謝罪する事態。

自分の地元も自民系列の議員がブイブイ言わせているので、あんまり他人事でもない。
まぁ自民がどうこうというか。
一つの組織や勢力が権力を握り続けていると、馴れ合いや歪さ、ちょっとした不正ならなぁなぁで済ませちゃえ、なんて下地が出来上がってしまうのかもしれない。

報道局側の姿勢も問われる。テレビ局の負の部分も見せてもいるし、チューリップテレビもよく作ったなと思える。
政治やマスコミを批判するだけだったり、興味も持たない市民にも問題はあるのだろうなー

ただし出てくる地方議員に極悪人はいない。
これがスケールアップして、国政を握る人たちの話になったら…公にできないほどの不正が隠れているのかもと想像して怖くなる。
ちょっと気分転換にアップリンク吉祥寺に。とにかく今月はいろいろストレスが溜る・・・いや、今まで放っておいた自分が悪いのだけれど・・・


富山県、全国No.1の自民党支持者が多い保守王国。その富山県の地方テレビ局であるチューリップテレビが製作したドキュメンタリー映画です。


自民党系市議の政務活動費を調べた事から発生する齟齬に対して、ちゅーりっぷテレビの記者が鋭く、その齟齬を聞いて行きます。市議はしどろもどろになる様から、居直る姿まで克明にビデオカメラに納められて行きます。そしてついに・・・というのが冒頭です。


監督はこのちゅーりっぷテレビの取材記者でもある五百旗頭幸男さんと砂沢智史さん、お2人とも政治記者であり、この映画の出演者でもあります。


対して、市議の方はかなり年配の人物が多く、そもそも最初はこの富山県市議会議員の議員報酬を60万円から70万円へと10万円値上げする事に対する取材がきっかけとなっています。なかなかな値上げ額ですよね・・・


議員が議会で議員報酬の値上げについて協議している、という事実はなかなか矛盾を孕んでいますが、まぁ仕方ない部分もありますし、第3者機関に委託もしているし、やり方はまっとうに見える、んですけれど、もちろん汚職の無い、不正の無い社会は未だ到達していませんし、当然その第3者機関を行う委員会の推薦者、もしくは指名される人選で、すべてが決まってしまいます。当然、議員と関係のある人選がされているようですし、10万円上げる事が妥当と認められます(特にその理由に隣りの県の市議の給料と比較されてて、やはりあの県とは仲が悪いんだな、と実感)。


その後、ちゅーりっぷテレビはその議員の政務活動について、資料請求を行ってその政務活動費にかなりの誤り、もしくは不正、もっと言えば詐欺が行われている事があらわになって行きます。


市議は市民の代表ですし、当然オンブズマンを含め市民の関心や批判の目を向けられますし、その小さくない部分を報道に頼っていると思います。チューリップテレビの行いは、何処に出しても恥ずかしくない、真っ当な行為です。


そしておそらく、市議レベルではない、国政にも同じような部分があると思います。



そういう「はりぼて」をあらわにするこの映画の意義は大きいですし、中でも、大多数の、慣例に従って行われていたと思われる『集金システム』を使わなかった、唯一この人だけは、と思われていた中堅の議員にまで、別の詐欺疑惑があると分かった落胆はとても大きかったと思います。


その後に続く熱い系議員の問題や、その顛末は恐ろしく、しかも居座り続ける、という『慣例』になって行く様は恐怖以外の何者でもない気がします。


私はこの映画の中で鋭く議員に詰め寄る姿を、必要な事だと思います。メディアによる権力の監視は絶対に必要です。ですが、ドキュメンタリー映画として、作品として仕上げて公開し、興行としている訳ですし、記者側のその後が語られない部分、急にカメラを入れるかどうか?を映し、自ら局を辞職するにいたった経緯を煙に巻くのは、とても恥ずかしい行為だと思います。


叩いて埃の出ない人はいないと思います、それでも、追求はしなければならない、果たして何処にその線を引くべきか?大変悩ましいですけれど、私個人は、相手の立場を自らに置き換えて、その様々な可能性に対して下品ではないか?追求に自己陶酔に至って居ないか?が基準だと考えます。


不正を問われ、カメラの前で挙動不審に陥って行く人物を笑うのは簡単ですけれど、不正に手を染めた事が無い(おつりの間違いやそれこそちょっとっした順番待ち列への横入り、等々)人物は稀だと思いますし、100%に公明正大であり続ける事も無理です。


自分が絶対の正義の代行者として、他者を追求する。とても気持ちいいだろうと理解します。1度やったらやめられないだろうなぁ、と思う一方、それでもメディアによる権力者への監視は必要だと思うのです。


気持ちよくなってたら、それは私にとっては悪意がある、と同義に近いです。


私はちょっとあった、と見れてしまいました。


あと、Wikipedia情報ですけれど、監督の生年月日のうち何年生まれなのか  だけ  ?になっていて、そういう部分からもちょっと何かしらの隠したいという欲望があるんだな、と思う。もちろん不正ではないですけれど。


蛇足の蛇足 で、やはり何度か差し込まれるたくさんカメラが向いている記者会見の場面を、取材される側から見た絵が出て来ますけれど、凄い圧力を感じます。やっぱり、カメラを向けるというのは暴力に近い圧力があると思いますので、今後は、是非記者会見場では取材対象者側から見た絵を入れるべきだし、質問者の顔も入れるべき。私も携帯電話のカメラを人に向けるのはやめようと思いました、ネコにはしょっちゅうむけてしまうけれど、それはやめられない・・・
私の地元である富山市の市議会に巣食う老害を追求するテレビ局のドキュメンタリー。

そもそもこの事件に関してはざっくりとしか聞いてなかったので、最初から順序だって詳しい経緯を追うだけで面白い。

昨日まで偉そうにふんぞりかえってたやつが、次のシーンで不正を暴露され泣きながら頭を下げる可笑しさはコメディのよう。

もちろんこれは個々の政治家のモラルの問題ということもあるだろうけど、根っこには富山市民の政治に対する当事者意識の低さがあると思わずにはいられない。

不正をしても土下座をすれば「許してやろうと思っちゃう」と笑うおばちゃんたち。追求されて「お前らが騒ぎ過ぎなんだ」「みんなやっている」と開き直る議員たち。不正を許す土壌が完全に用意されている。

富山はずっと自民党が強い。災害も少なく、持ち家率や家の敷地面積もずっと全国トップクラスで、今の生活に不満がある人が相対的に少ないのかもしれない。あるいは、不自由を感じても、それを自分の責任だと感じるしかないのかもしれない。その現状を自民党の代議士のおかげと思う人は少なくないだろう。

上に従えば安心。下手なことをするから痛い目に合う、と思ってる。政治だけじゃなく、教育やスポーツ、地域の集まりでもこういう「上に従えば万事うまくいく」思想が根っこを張っている。

富山に過ごしてきた時に感じてきた、その言葉にできない生きにくさを、この映画を見て思い出して、なんとも言えない嫌な気分になった。

高校時代、中国の古典で出てきた「政治家が何をしてるか知らないでも生きていけるというのは、その時代が平和な証拠だから一番良いのだ」的な話に友達と共感していたが、今はそれは違うとハッキリと言いたい。
マサ

マサの感想・評価

3.5
笑えるけど笑えないドキュメンタリー。富山市議における議員報酬の増額から汚職発覚、辞職ドミノ、土下座まで描き出す!市議になれば汚職をするのが当たり前という印象を与えるほど芋づる式に出るわ出るわ。これが日本の市議会の氷山の一角でないことを有権者として祈るしかあるまい。
富山県のチューリップテレビ制作のドキュメンタリー作品。

2016年に明るみになった富山市議らの汚職事件。
隣の県の話ですがここまで鋭く報道されていたとは知りませんでした。
マスコミのチカラはこういう形で発揮されるのは非常に良いことです。

懲りない政治家のおじさん達の右往左往っぷりにクスッと笑ってしまう。
タヌキの置き物の映し方やBGMがなかなか悪意があって面白いんですよねぇ。

笑えるんだけど見ながら思ったのはこれはどこの地域でも絶対起きてるだろうなということ。
高い志があって政治家になった先生達もいつしか甘い汁を覚えてしまうのでしょうね。
こういう作品を見て有権者のひとりとしては考えるチカラをつけないといけないと改めて感じました。

ラストは結局強いものにまかれるものなのか〜と虚しくなりましたが、この作品が世に出たということはまだまだ捨てたもんじゃないということなのかな。

【CINEX】
喜劇。

一方で、不正はとことんまで追求するのがジャーナリストの使命でありながら、慣れや局の方針により次第に中途半端になり、はりぼてになってくる。

ジャーナリズムのあり方と議会や公務員の自浄作用の無さ、一方で有権者が選挙を通して選ぶ人たちの責任のバランスも考えさせられた。
Miver2

Miver2の感想・評価

4.3
最初は思わず笑ってしまう所もあったけど、途中からはうんざりする位に日本の政治の縮図がここにはあって。
政治家の活動や理念を問いながら、最後はメディアの役割や有権者である自分達をも問うているように感じられた所もあって、とても面白かったな。

この映画を観ていて、最初から既視感凄過ぎてびっくりした。
安倍政権で見て来た事、そのまんまじゃんて思って。
でもそれが今の自民党政治なんだよなと思ったし、そこから怒涛の如く吹き出して来る数々の案件を観てると、目眩がしそうな位酷かった。

途中、当事者の議員さんがもっともらしい事を語りながらも、その表情が言葉じゃない所で語ってる所をしっかり捉えていたのがとにかく素晴らしかったな。
画の力、映像の力を改めて感じたし、それを身近な所でもっと感じられたら良いなあと改めて思った。

おかしな事ばかりが激しく噴き出して来る中で、手に入れたその立場を手離さない事の害悪ぶりが凄まじかったし、タチの悪いコントが現実を蝕んで行く悪夢がここにあるとも感じた。
映画を通して、エンタメとして映し出されている所もあるから"悪夢"として書いてるけど、その先の現実に繋がって行くとそこは地獄でしかないけども。
だってまともな奴が全然いないし、"不正"が職務の一環として行われている訳で、そんなのはありえないからね。

最後に急展開するあの終わり方は、中央で起こっていた事が地方に波及した事の結果がアレなんだよなと。
ある種そのやり方は一貫してるし、大多数の議席を確保してる政権与党のやり方の一部を改めて実感した所でもあった。

笑える所もある映画だけど、現在進行形で起きている様々な事がこの映画とあまりにも重なり合い過ぎていたりするし、最終的に降りかかって来る所は有権者である自分達だからこそ、なかなかキツい映画だった。
でも結局は現実をしっかりと受け止めなくてはいけないと思うし、だからこそ観て良かったなと思えた素晴らしい作品でした。
ka

kaの感想・評価

3.6
失笑の連続…。時々流れるおとぼけなBGMがいい感じでした。笑

中川さんのニュースはリアルタイムで見ていてとても覚えているけれど、2020年、未だなお終わっていなかったとは衝撃でした。

問い詰められ、追い詰められた人たちの表情、声色、言動、一度しか撮れない決定的瞬間をあんなにも映像におさめたチューリップテレビの気概は凄まじいものだと思います。。

と思いきや。組織というのは人が集まって成り立つ以上、良くも悪くも常に変化し続けるものだということをまざまざと見せつけられました。

「制度論の話をしているんですよ」

お金や権力を持つと、政治も正義も制度も
なんのためにあるのかなんて考えられなくなるのでしょうか。

バレたときのあんなだらしないおじさんたちを何人も見て、どんなに心が揺れても不正は絶対しないで生きてゆこうと誓った映画体験でした。笑
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