アメリカ建国史もっと勉強しとけばよかったーーー！とはいえ、うろ覚え知識でも楽しめるようにちゃんと工夫されている。
音楽はもちろん、脚本と演出にとにかく引き込まれた。
オープニングでハミルトンの半生や登場人物をダイジェストで紹介するのはよくあるミュージカルの手法だが(大好き)、今作ではキレッキレのラップ。作中繰り出されるライムがえげつない。
戦争も閣議もラップバトル。
ヒップホップ×ミュージカル×歴史活劇、組み合わせは真新しいのに要素が身近なのでスッと世界に馴染める。面白すぎ。
ミランダのハミルトンは言わずもがな、アンジェリカ、イライザ、Aバー、道化のジョージ3世や、悲哀のGワシントンも魅力的だった。
そして歴史をエンタメとして扱う責任も暗に描いているところが好き。
歴史を語るのはいつだって生き残った側だし、その人の立場や思想のフィルターは取り去ることはできない。
観客(視聴者)にも楽しむ責任を思い出させてくれる。
ディズニー＋で配信されているトーク番組「ハミルトン：歴史が君を見つめている」も大変よかった。
