なんだこれは…最高すぎた。あっという間の2時間だった。
この映画の見どころは大きくわけて2つ。
1つは超絶技巧派かつ上品でやわらかい指遣いによるピアノ演奏。
圧倒された。それもそのはず、すべてジョアン本人による演奏の音源が使われている。
さらに、度々顔と指を一緒に映すシーンがある。主演のアレクサンドロ・ネロは相当練習されたのだろう。
才能を裏付ける幼少期のエピソードも圧巻であった。リズム化して叩き込む。ぶつぶつ呟いて習得する語学みたいに。
"バッハの曲はすべて演奏者のためにある"
もう1つは不幸すぎるかつぶっちゃけすぎるエピソード。
2度も大きな怪我を負うが、どちらも避けられない不慮による事故であり、さすがに不幸すぎた。(1つ目はちょっと警戒しなさすぎだけど)これを乗り越えたのはまさに不屈。的確な邦題。
今ならチームを組んで、医学療法士、トレーナー、セラピストなど帯同できてもっと早く回復できていたかもしれないな、と思ったり。
ぶっちゃけの方はぶっちゃすぎ。まだ存命なのに、デビュー前に複数名の娼婦をホテルに招いたこととかぶっちゃけちゃってよかったのかな笑水を得たように遊びまくっていて逆に笑えた。