おだ

夏への扉 ―キミのいる未来へ―のおだのレビュー・感想・評価

3.6
「夏への扉を探し続ける」ことの意味が、原作を読んでもよく飲み込みきれない。ロバート・A・ハインラインはこの複雑な物語で何を伝えたかったんだろう…。

ここから映画の話
全体的には、原作を現代的に焼き直しした感じ。やはり実写化あるあるで、全体の流れが忙し気味で、どうしてもストーリー展開に皺寄せが来てしまう点は従来通り。

話の骨格は変えず、原作との辻褄を合わせるのが大変だっただろうな。いっそのこと、根本の趣旨だけ統一して、書き直した方が良かった気がする。予算と時間的には不可能だったのだろうと思うけど。30年後にヒューマノイドのピートを付け加えたのは妙案。この存在が、現代版今作の辻褄合わせの大半を担っていた。

ただ、原作を知らずに見た人は上手く飲み込めたのだろうか…?
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