Ken

十二単衣を着た悪魔のKenのネタバレレビュー・内容・結末

十二単衣を着た悪魔(2020年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

うん、面白いけど、ちょっと惜しい感じだなー。
ベースは王道のストーリーなのに、なんか焦点が合ってない感じが勿体無い。いろんな事を描こうとしたけど、結果全部が中途半端になってしまった感じ。楽しめはしたけど、もっと良い作品に出来たと思う。

まず冒頭の兼近本当に要らない。別に笑いの方向に振り切ってる作品なら良いんだけど、そうじゃ無いのにあの演出は凄く目障りだったし、異物感が凄かった。兼近は悪くない。何故出したんだろう?完全に友情出演的な感じかな?

三吉彩花、めっちゃ良いじゃん!あまり他の作品見た事無いけど、今作の役は凄く良かったと思う。こういう強くて威厳のある女性キャラは演じるの難しいと思う。そしてやっぱり可愛い。ちょっと成海璃子に似てる。

倫子最高。めちゃめちゃ献身的で可愛くて、めっちゃ良い子。こんな世の中に居るのかってぐらい良い子。てか、演じてる伊藤沙莉最高。ある意味影の主演女優とも言える。最近更にいろんな作品で見るようになったけど、良い女優だよなー。今後が本当に楽しみ。

伊藤は既にもう何十年も平安時代で生きたにも関わらず、急に元の世界に戻されて(しかも全然時間が進んで無い)、どんな気持ちだったか想像もつかないわ。普通だったら気がおかしくなるよね。でも、平安時代をでの長い経験が、彼を立派な大人に成長させたのが凄く良かった。当たり前だけど、やっぱり人を変えるのって、その人の周りの環境や、どういう人と付き合うかがかなり影響するよなって、改めて思った。

最後のシーン、現代版倫子と運命的に出会えて凄く素敵なんだけど、ずーっとお互い話さずに向かい合って立ってる演出がちょっと不思議だった笑。ダメなわけじゃ無いけど、初対面なはずの現代版倫子があのままずっと立ってるのもやっぱりおかしい笑。

設定は凄く好きな映画!
Ken

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