来夢

8日で死んだ怪獣の12日の物語の来夢のレビュー・感想・評価

4.0
リモート映画ってことで、普段の岩井俊二映画のクオリティがあるかと言われると、同じとは流石に行かないかもしれない。けれど、これだけ面白いものを今だからこそ作れるってのはね。
YouTube版を先に観ていだけれど、全然別物でした。大筋のストーリーは一緒なんだけれど、劇場版は大幅グレードアップ。
YouTube版のほうが説明が少ない分、刹那的な感じは強かったけれど、劇場版は怪獣について詳しくなくてもちゃんとわかるような親切設計で、武井壮のみだったサブキャラも3名追加。みんなかなりいい味をだしていて、クスッと笑えるシーンも多い。
YouTube版では暗黙の了解だった「紙粘土」のくだりもいいよね。
改めて岩井俊二の笑いのセンスの良さも実感できました。どこか初期のTV作品に近いものも感じるな。
どうでも良いけれど、のんが演じてる役名が「丸戸のん」なんだけれど、「のん」って能年って名字からきてそうだから名字名字になっちゃうんじゃ? とか思ったらなんか可笑しくなってしまった。
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