健一

嵐ケ丘/嵐が丘の健一のレビュー・感想・評価

嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)
4.0
『今、心の中を 冷たい風が吹いた気がしたの。』

この一節に身体中に稲妻が走った。⚡️⚡️

BSで放送していたので録画して深夜に鑑賞。

1939年。 🇺🇸映画 モノクロ作品。

第12回アカデミー賞
撮影賞(白黒) 受賞。
作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、
脚色賞、作曲賞ノミネート。

巨匠ウィリアム・ワイラー監督のかなり初期の作品。
エミリー・ブロンテ不朽の名作の映画化。
これまでに何度も映画化され日本でも松田優作主演で映画化されている作品の『一番最初』の作品が本作。
だと思う。😅

正直、あまり期待しないで軽い気持ちで見始めたが、
予想を裏切り かなり面白かった。
グイグイと引き込まれるメロドラマ。
登場人物たちの葛藤、復讐、愛、裏切り。
そして 赦し。
結構 見応えのある力作に仕上がっている。

現在2022年。本作は1939年の作品。
⇒ 今から 83年も前の作品。
この年といえば「駅馬車」「オズの魔法使」。そしてなんと言っても「風と共に去りぬ」が生まれた年。
本編冒頭。始まってイキナリ、
『今からおよそ100年前・・・』って。
えっ!
⇒ 1939年 → 1839年頃 って事?
そして更に10分位話が進むと。
『今から40年前・・・』
えぇーー! またぁ!
⇒ 1839年 → 1799年頃 って事?

2022 ⇒ 1939 ⇒ 1839 ⇒ 1799 って、

もうワケ分かんなくなってくる。😅
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
ならぬ
『ゴー・トゥ・ザ・パスト』状態。😰

本作で主役を張るローレンス・オリヴィエがとにかく圧巻の存在感。
貧しい青年から領土の主となる紳士まで 復讐、怒り、愛憎、純愛、赦しと様々な感情を見事に表現していて素晴らしい。
そして当然ながら若い!😂。
この頃が一番カッコいいのかも。
『復讐してやる。たとえ時間がかかっても必ず、復讐してやる!』
この強い怨念は実るのか! はたして。

そのローレンスが恋するヒロインはマール・オペロン。
この人。ココリコ遠藤の元奥さんでタレントの 千秋 にそっくり‼️
いやっ! 激似😅

この二人。撮影中は相当仲が悪かったそうでスタッフはかなり苦労したようで。
主役の男女が仲悪いと現場は最悪なんでしょうね!😰

とは言え 作品自体はなかなか骨太&ドロドロの見応えある秀作でした。
真夜中の3時から観たのに 全然眠くならなかった。
それくらい作品に集中出来た。

まぁ、さすがに「風と共に去りぬ」には敵わないけど。😅

1799 ⇒ 1839 ⇒ 1939 ⇒ 2022 ‼️
やっと 戻った。😅
健一

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