軽率

嵐ケ丘/嵐が丘の軽率のレビュー・感想・評価

嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)
3.8
うわー!バッサリいったー!潔くて笑った。100分くらいしかなくて、子世代の話、1ミリもない。でもロックウッドと幽霊の話はある。そこ大事なんだwこれはこれでヒースクリフとキャシーに関してはまぁうまくまとまってるんじゃないかな…潔すぎてそれしか言えん。

原作は置いといて映画だけの感想て言えば、天国のようなリントン家に対して、嵐が丘にいるとみんな病んでく、お屋敷ものホラーでもあると思う。
キャシーはヒースクリフを家に入れるのを断ろうとしたのに、エドガーは自ら天国に悪魔を招き入れて、妹にも引き合わせてしまった。朗らかで優しくて可愛らしいイザベラの結婚後の憔悴がすごくて。天国と地獄の差よ。
キャシーの「彼は私自身。彼と私の魂は同じ」のセリフの印象が強すぎて、たぶんキャシーとヒースクリフが一緒になっても上手くいかなかったんじゃないかと思う。キャシー→ヒースクリフの愛は自己愛が強め、ヒースクリフ→キャシーの愛は執着が強めで、なんか形が違うような気がしてしまう。さらに、キャシーはたぶん形が違うとわかっていて、ヒースクリフはたぶん形が違うことに一生気づかない、そんな愛。
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