mikoyan358

嵐ケ丘/嵐が丘のmikoyan358のレビュー・感想・評価

嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)
3.0
2018/5/17鑑賞
相当前に観ていたが、原作を読んでから改めて再見。耽美な雰囲気に走らず美しくも生々しい会話の積み重ねで少しずつ登場人物たちを揺さぶっていく構成にはやっぱり色濃いワイラーのテイストが感じられるが、壮大な復讐物語の前半部分しか描かれず既読組には「え、ここで?」という箇所で終わってたり、キャシーのベースにあるはずのヒースクリフへの強い執着がグラグラ揺れ動いているのが気にはなる。そして何よりローレンス・オリヴィエが男前すぎて、鬼畜のごとき振る舞いのはずのヒースクリフが哀愁漂う同情すべき男になってるのがなあ...

2008/10/21鑑賞(鑑賞メーターより転載)
原作未読。どこで調べても「復讐劇」と書いてある原作の存在は何となく知っていたが、こちらはそれよりも紆余曲折を経た男女の恋物語が中心として進む。ただ、どうもわがままぶりが過ぎるキャシーの存在と、それにひかれるヒースクリフの心境が理解できず感情移入の度合いは今ひとつ。甘い恋の雰囲気と、復讐の怖さを自然かつ巧妙に演じ分けるローレンス・オリビエの存在感が一番の見所かもしれない。モノクロなのに自ら光と色を放つような、色気と風格たっぷり。
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