KnightsofOdessa

嵐ケ丘/嵐が丘のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)
2.5
No.131[そよ風吹き荒ぶ嵐が丘] 50点

無難。という一言に尽きる。

ワイラー作品は結構観てるのに「我等の生涯の最良の年」くらいしか当たりを引いてないのが悩みどころ。本作品は強豪揃いだった1939年アカデミー主演男優賞にノミネートされた作品であり、オリヴィエとオベロンの仲が最悪だったことから、オリヴィエが当時の愛人だったヴィヴィアン・リーに愚痴を認めた手紙を送りつけ、リーはそれを持って渡米してきた(後に結婚、リーは「風と共に去りぬ」の主役を射止めることになる)。オリヴィエって「レベッカ」でもフォンテインと仲悪かったと聞くし、結構性格悪そうだよね(失礼)。

一体いくつ作られるのだろうか『嵐が丘』映画化作品シリーズの中では最初の作品である。ブニュエルやリヴェット、吉田喜重、アンドレア・アーノルドまで作ってるとは驚きだが、取り敢えずこのワイラー版「嵐が丘」は骨と皮だけになったエッセンスだけを繋ぎ合わせた感じ。演技演出映像音楽全て無難にこなしてるので、原作小説の映画化作品の質としては問題ないんだけど、"原作小説の映画化"という呪縛からは結局抜け出せていない。

じゃあ大好きな「風と共に去りぬ」と何が違うのかと言われたら、物語が好きかどうかみたいな話に落ち着きそうで嫌なんだけど、映画的な話であればアトランタ焦土作戦の傷痍兵が並んだシーンみたいな強烈なシーンがなかったことだろうか。どのシーンも無難。怒りも覚えないし原作同様映画も退屈だけど、全部が無難。万人が普通と評価するタイプの作品だろう。

ニーヴン若すぎたせいで口髭がなかった。違和感が凄い。