タカ

メビウスの悪女 赤い部屋のタカのネタバレレビュー・内容・結末

メビウスの悪女 赤い部屋(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「あなたは誰かに取って代わりたいと思ったことがありますか?」

江戸川乱歩作『双生児』を原案とした映画
入れ替わるという発想はそんなに昔からあったのかぁー
古き良きプロットはありきたりに感じるけども望みを叶えるための算段に片時も目が離せない
やっぱりよく出来てるんだなー
古典という見事なシステム

濡れ場の尺の長さ
原案の内容は知らないんだけど、男兄弟の話みたい
そう考えるとこの映画のエロティックシーンは完全オリジナルということ
どうなんだろう??
服を脱ぐところをじっくり見せたり、ストーリーにそこまで関係のない風呂の自慰行為を長々と見せられるというのは。。
そのシーンありきで映画を作っているのか
そもそも入れ替わる上で夜の営みを最優先事項と挙げる感覚というのはどうなんだろう?
他にもっとあるんじゃない?
二人だけの共有事項がないのか
過去の大切な思い出がないのか
考えるべき事項はいくらでもあると思う

姉に対する憎しみの深さ
もちろん双子の苦悩なんて知る由もないから
そこまですることなの?と思ってしまう
理由が分からないままの姉の無念もさることながら、女手一つで育てた娘を失う母の喪失感は想像できないほどの苦しみ
自分勝手にもほどがあってそりゃーないんじゃないのと思ってしまう
美保純がかわいそうだ

捻られたオチ
ただでは終わらぬその姿勢は大好き❗️
愛する人をそんなにもきれいに貶めて都合よく解釈しちゃう様子に気持ち悪りぃなぁとひたすらに思う
映画というより地上波の2時間サスペンス特番感マックスだったので山村紅葉さんが華麗な推理でこいつらを捕まえてくれないかなーと思ったけど、そんな訳にはいかず……
最後までエロティックなままで終着

赤い部屋で語られる話
仮面着けてても木下ほうかさんは一瞬で分かるんだな
柳憂怜さんも
赤い部屋で語られるアブノーマルな話
続編ありきかも
観るかな、観ないかな
タカ

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